エンドシーン「約束の時は今」


ところが、その頃イシュ・バーンはどこからともなく現れた
魔物達の軍団「魔軍」によって破壊と殺戮が繰り広げられていた。
イシュ・バーン唯一の王国エルバードの軍隊がこれの制圧に乗り出し、
人間と魔族の争いはかれこれ15年にもなろうとしていた。
両軍の力は甲乙つけ難く、戦いは長期戦の様相を呈していた。

そしてタムリンがイシュ・バーンに帰ってから3年の歳月が流れた頃。


長きに渡り善戦をしてきたエルバード軍ではあったが、
魔軍側に登場した「ある人物」により戦局は一変した。
魔将軍オストラコン、人間の身でありながら魔軍に組する男。
彼の率いる精鋭部隊の出現によって重要拠点であったドゥルグワント城の
防衛戦でエルバード軍は大敗し、戦力の大半を失ってしまったのである。


エルバード王国軍、親衛隊長サダの部隊が守る砦が落ちれば、
エルバード城が陥落するのは時間の問題になる。
そうなればイシュ・バーンは魔軍の支配下におかれ、
未来永劫闇に覆われた大地はその光を取り戻す事はないだろう。


戦渦の中、タムリンは一人苦悩していた。
帰郷して以来タムリンが想い焦がれた故郷からは
人々の悲痛な叫び声が絶えることはなかった。
女、子供にまで災厄が振りかかろうとしている今、
タムリンは魔軍と戦う決意を固めていた。
そして、今こそあの角笛を吹く時がきたと確信したのである。


エルバードを見渡せる「祈りの丘」に立ち、
万感の思いを込めてアトルシャンの角笛を吹き鳴らした。
イシュ・バーンの大地に角笛の音が響き渡る。

あの約束の日と同じように紅い夕陽が目に眩しかった。

-オープニング・エンド-

*オープニングストーリーはパソコン版オープニングをベースに
自分なりの脚色を加えて製作されています。
また画像はパソコン(MSX版)のものです。
忠実に再現しているわけではないので省かれたシーンも当然あります。

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